目次
ホットクックを買った感想「満足度は?」
総評

項目 | 寸評(S〜D 5段階) |
---|---|
便利さ | S 「自動」「ほっとくだけ」のフレーズは本当。 |
レシピ豊富 | S 業界トップクラス。元からの本体のレシピ数も多く、徐々に増えていくレシピも合わせると膨大 |
使い勝手 | A サイトの使い勝手は、小さい不満はあるものの、概ね満足。 |
味 | A 期待以上のおいしさ。レシピによる差はあるものの、十分満足 |
お手入れ | B フッ素加工/お手入れモードあり予想よりは楽。かき混ぜ棒の分、手間があるのは事実 |
総合満足 | S 細かい気になる点はあるもののメリットが大きく上回る。高価格も納得。買ってよかった。 |






ホットクック「良かったところ」



- 期待通りの簡単さ!料理に余裕ができた
- 味は、予想以上においしかった
- レシピサイトと連携して使うから、献立が決めやすくなった
- レシピが豊富で、料理のレパートリーが増えた
- 油使わないからヘルシー、無水調理はで野菜の旨味もたっぷり
大きな不満ではないですが、細かい不満点もありました。
- 専用アプリ終了→公式サイトの使い勝手、改善余地あり
- 手動メニューの活用は、少しむずかしい
1. 自動調理の評価「ボタン押したら、本当にほっとくだけで完成!」



他社の電気圧力鍋にも、自動を売りにした商品がありますが、本当にほっとけるのは、ホットクックだけ。
例えば、電気圧力鍋で代表的なティファールの「クックフォーミー」。こちらの商品も、
「ボタンを押すだけ、おまかせ調理」と、おまかせを売りにしてますが、ホットクックとは自動ぶりがまるで異なります。



ホットクック | クックフォーミー |
材料を準備して内鍋に入れる | 材料を準備して内鍋に入れる |
まぜ技ユニットを取り付ける | 「レシピ」メニュー→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」を選択し「OK」 |
「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→ 「No368」→「調理を開始する」 | 予熱を開始 |
できあがり(音声でお知らせ) | 予熱完了後、ルーと水以外の材料を入れ肉の色が変わるまで自分で炒める 炒めた後、OKボタン |
水を加えた後、OKボタン | |
確認画面が表示されるので、「はい」を選択しOKボタンを押す。 | |
フタを閉めて固定し、予熱が完了したら圧力調理スタート | |
圧力調理終了後、自動排気。 ※終わるまでフタは開けられない | |
ルーを加えて自分で溶かす | |
煮込み調理を開始 | |
できあがり(ブザーでお知らせ) |






カレーのルーは、圧力鍋の穴をふさいでしまう恐れがあるので、圧力調理には使えません。よって、メーカー問わず自動圧力鍋でのカレーを作るには、手動にならざるをえないわけです。圧力をかける分、調理時間は短時間ですが、トータルの時間はそれほど短縮できなかったりします。
ただし、ホットクックにも2割くらい、工程が2つに分かれるメニューがあります。大抵は1回メニューをセットするだけのお手軽なものです。
味の評価「できあがった料理の美味しさは?」
購入前に心配だったのが、



という疑問。






メニューによって、当たり外れはありますが、大半の料理がおいしく食べられています。
手料理でも、失敗することはあるので、総合的にはホットクックの方が上なんじゃないかなと思うほどです。
「薄味」という口コミも見かけましたが、キーマカレーだけは薄く感じました。
家庭の味付けによっては、ギャップを感じる人もいるのかもしれません。
特に美味しかった料理
- 肉じゃが:おいしい
- カレー:おいしい
自動調理器の定番メニュー「肉じゃが」「カレー」が、すごい美味しかったです。






おいしくなかった料理
「野菜ケーキ」:アレンジして生クリームを追加したのですが、生クリームなしだと甘さが物足りなくて、イマイチだと思いました。野菜ジュースの種類でも味は変わったかもしれませんが、ホットケーキミックスを使うので、流石にふんわりスポンジとはいきませんでした。



とはいえ、普通にケーキを作る作業に比べれば格段に楽ではありました。スイーツ系のレシピは、あまり種類が多くありません。



「お手入れ」の評価
- 始めてカレーを作ったとき:匂いが少し残った。2回目、すぐに洗えば匂いなし。
- 思ったより簡単だった
- 「フッ素加工」モデルにすべき
ホットクックを買う前に一番気になっていたのが、お手入れ問題。
「まぜ技ユニット」は、他社にない大きな武器ですが、お手入れのパーツが1つ多い点がデメリットになります。
他にも蒸し器がありますが、使う頻度は高くありません。
実際に、食材が触れるのは
- 内鍋
- まぜ技ユニット
の2点。
これらは毎日洗う必要があると思います。
説明書によると、
- フタ上部
- つゆ受け
も日常的に洗うように記載があります。
つゆ受けは、さっと水ですすぐ程度。
フタ上部も今のところ、ほとんど汚れは目立ちません。
ホットクック 食洗機の対応部品
内鍋以外は、すべての部品が食洗機で洗うことができます。
内鍋は、耐熱はもちろん問題ないので、水圧が良くないということのようです。
正直、使える使えないでいえば、使えますが、内鍋のフッ素加工が劣化していく可能性があるということだと思います。
ホットクックの悪かった点(期待はずれだったところ)
- 公式アプリが提供を終了→アプリのように登録できる
- 無線LANからレシピを送信できなかった
- レシピどおりに作らないといけないのが面倒
公式専用「COCORO KITCHEN」アプリ、2021年1月に提供終了
「COCORO KITCHENレシピサービス」へ移行
COCORO KITCHEN アプリ | COCORO KITCHEN サービス(ウェブサイト) | |
---|---|---|
サポート状況 | 終了 | 提供中 |
アップデート | 必要 | 不要 |
対応デバイス | iOS Android | スマホ パソコン |
閲覧方法 | 専用アプリ | ブラウザ |
↑のように、アイコンを登録できるので、専用アプリと同じように使うことができます。



「ヘルシオデリ」というシャープの料理キット(有料)専用のレシピがちょこちょこ混ざってるのが、マイナス。
レシピサイトの検索性が良くない
「麻婆なす」をレシピサイトで検索しようとすると、
- 「麻婆なす」◯
- 「麻婆茄子」✕
- 「麻婆ナス」✕
- 「ナス」◯
- 「なす」◯
- 「茄子」✕
と、食材だけで検索するときは、ひらがな、カタカナで両方ヒットしました。
今度は、豚肉を検索したところ、
- ぶた肉:73レシピ
- ぶたにく:73レシピ
- ブタ肉:73レシピ
- 豚肉:73レシピ
とすべて、同じ結果に。
麻婆茄子のようにうまくいかないケースもあるだけで、基本的にはひらがな、カタカナの考慮はされてるようです。
ちなみに、ティファールの上位機種で検索すると、8レシピと圧倒的な差がありました。
ホットクック 本体レビュー






長い間商品えらびをしていたので、あこがれのホットクックとついにご対面でテンションが上がりました。色々と時間をかけたけど、早く買えばよかったです。



左右の持ち手が、かなり出っ張った形状。持ちやすさと恐らくデザインを重視した結果なのでしょう。



デザインは文句なし。我が家の設置スペースが手狭なので、本体が大きすぎるのはホットクックの数少ないマイナスポイント。
持ち手の形状は、持ちやすさにこだわった感が伝わってきますが、正直その分少しでもコンパクトにしてくれたら良いのに・・・。
同じ意見が多かったのか、2021年モデルでは本体の横幅が、少しコンパクトになっています。
今回レビューしているのは、のKN-HW16F-Rという2020年発売モデル。
2021年モデルは、横幅が3〜5cmコンパクトになっています。
型番の、
- F = 2020年モデル
- G = 2021年モデル
を意味しています。



ホットクック1.6Lと3Lの横幅は、モデルによって33cm〜39cmの違いがあります。



フタを開けるのはボタン式なので、片手で簡単に操作できます。閉めるときも、そのまま閉じるだけ。



他方、ホットクックの類似商品「電気圧力鍋」は、スライド式で、こうはいきません。
フタを開けるのに、両手でスライドさせながら引っ張って、フタを一度置いて・・・と面倒。使い勝手では、完全にホットクックの方が上です。
「スライド式は、フタを取り外せるから、お手入れがしやすい」なんて説明もありますが、我が家ではお手入れでもフタが外せなくて、困ったケースはないですね。
同梱物は、
- 本体、電源ケーブル、まぜ技ユニット、内釜、蒸しトレイ
- レシピブック、説明書
日々のお手入れが必要なのが、「内釜」と「まぜ技ユニット」
同梱物について、簡単に紹介していきます。
メニュー集(レシピブック)と説明書
収録されているすべてのメニューが掲載されています。
メニューの選び方は、何通りかあります。
- カテゴリから選ぶ
- メニュー番号から選ぶ
- 材料から選ぶ
- ダウンロードメニューから選ぶ
レシピブックの「メニュー番号」を、ホットクックで指定することもできます。



ホットクック本体の操作方法を簡単に紹介。
「↑」「↓」 ボタンでメニューを移動させて、「スタート | 決定」ボタンで決定していきます。
「聞いて」ボタンは、ホットクックがランダムでお話したり、レシピを表示させたりするときに使います。
2021年のGモデルでは、ボタンの配置大きさが少し変わりましたが、液晶画面のサイズなど根本的な部分は、モデルによる違いはありません。
内釜の雰囲気や使い方は、一般的な炊飯機とほとんど同じです。
使い方は、お米を入れて炊くときと同じような手順になります。
- 内釜を本体から取り外す
- キッチンで材料を用意して、内釜に入れる
- 本体に内釜をセットして、ボタンを操作して調理する
ホットクックの設置場所は、まな板から近いほど便利です。場所によっては、内釜を取り外すことなく、直接材料を入れられるかもしれません。
蒸しトレイ
「蒸しトレイ」は、蒸し料理と低温調理で使います。現行機種であれば、すべてのモデルに付属します。
内蔵自動メニューは、20以上。
- シュウマイ
- 海の幸のホイル蒸し
- さけとキャベツの白ワイン蒸し
- ニラとあさりの酒蒸し
- 蒸し野菜など
内鍋に水を入れて、蒸しトレイの上にのせた食材を蒸す料理です。






- 甘酒
- 温泉卵
- クリームチーズ
- サラダチキン
- だし
- チキンハーブハム
- 手作り豆腐
- 手作りみそ
- ローストポーク
- ローストビーフ
- ヨーグルト
メニューによって作り方は様々。
ジッパー付き保存袋(ジップロック)などに食材をいれて、作るのが一般的ですが、
温泉卵は、水を入れて自動メニューの「温泉卵」を選ぶだけで作れる簡単料理です。
手動メニューを使えば、温度を指定して、掲載以外のメニューも自由に作れます。



電源ケーブル
電源プラグもマグネット式で、取り外しが簡単・・・ですが、我が家では取り外しが必要なケースはありません。
メーカーとしては、「本体を食卓に持っていって、鍋を囲む」ような使い方も想定してる気がします。
レシピサイトの評価「使い勝手」
- 「マイリスト(レシピのお気に入り)」「お買い物メモ」を登録できる
- 夫婦でアカウントを共有すると、お互い共有できる
- ママ「献立えらびで迷ってたのが、だいぶ楽になった」
レシピサイトの使い勝手は、人によって評価は分かれそうです。
現在、レシピアプリやサイトを利用してる人にとっては、慣れや機能の不足感が気になるかもしれません。
我が家は、一応レシピアプリを使っていたこともありますが、常用してたものはないので、シャープのレシピサイトでも十分使いやすいと感じています。
- 「急上昇ランキング」
- 「人気ランキング」
- 「食スタイルによる検索(自分でカテゴリを選ぶ)」
など、閲覧する度に変わるので、定期的に見る価値があります。
その他良かったところ
ロボットのおしゃべりが可愛くて、いやされる






- 「おいしくできますように」
- 「いま、つくってますからね」
- 「のこり1分です」「できあがりました。加熱の延長ができますよ?」
- 「無水で調理したので、素材の旨味が引き立ってます」



機能をナビゲートしてくれたり、まぜ技ユニットをつけ忘れると、音声で教えてくれたり、実用的なお知らせもしてくれます。
無線LAN設定すると、クラウド連携して、台詞も更新されてるみたいです。シャープの宣伝なんかもあるのはご愛嬌。
自宅でオンライン会議をしたりするときは、一時的に音声OFFに設定できます。
機種選びについて
私が買ったのは、Fという2020年発売モデル。
まぜ技ユニットは、必須だと思います。(まぜ技ユニットがないとエラーが出るので、まぜ技ユニットがない場合、どれくらい味が落ちるのかは不明ですが)
2021年モデルでは、本体がコンパクトになるのは魅力ですが、価格差が気になります。
今のところ、「2021年モデルにすれば良かった」と感じる場面はありません。
ホットクック時系列ごとの感想
購入から1週間
作る料理はおいしさに感動。お手入れもそこまで苦じゃない。
本体の操作やレシピサイトの使い方にまだ慣れないところがある。
購入から1ヶ月
週平均5回くらいのペースで利用。たまに1日2回使うこともありますが、通常は1日1回。
やっぱりメニューによっては、時間がかかります。
サイトの使い方にも少し慣れてきました。依然、味のクオリティには満足。
すぐに洗うができなくて、少し放置してしまった日もありましたが、洗えば特にニオイなど問題はなし。
使うのは、ほぼ自動メニューだけ。手動メニューは、一度スープを20分煮込むの使ってみた程度。普通に問題なし。
ホットクック「調理のやり方」
ホットクックで料理をする流れを簡単に紹介します。
- 「付属レシピブック」から、選ぶ
- 「シャープ公式レシピサイト」から選ぶ
- 本体のメニューから選ぶ
- その他
- 別売りのレシピブックから選ぶ
- ネットサイトを参考にする
↑かんたん、↓応用というイメージです。
どのやり方も、最終的には本体を操作する必要があります。「本体のメニューから選ぶ」だけで完結できますが、レシピや手順を確認するのが少し手間です。
たくさんあって面倒くさそう、と思ったかもしれませんが、まずは「付属のレシピブック」だけを覚えておけば十分です。
レシピブックやネットで、レシピを確認して、本体で操作する
という方法が、個人的にはオススメです。
- レシピブックから作りたいメニューを決める
- 本体でメニューを選ぶ
「自動メニュー」と「手動で作る」の違い
まとめ
ホットクックは価格が安くないので、買う前の期待値も上がります。
私もホットクックが届くまで、今か今かとテンションを上げて待っていました。
こういう場合、期待が高すぎていざ使ってみたらガッカリ・・・なんてパターンもありがちでしたが、ホットクックは見事期待に応えてくれました。期待通りだった自動調理。
そこまで期待してなかった、味は期待以上でした。
夫婦そろって面倒くさがりなので、自動調理にこだわってホットクックにしたのは良かったです。
ほぼ毎日使ってるものなので、ここで1万円ほどをケチってもトータルの満足感は下がってしまった気がします。