食洗機比較(1人〜4人向け)
目次
食洗機比較レビュー
アイリスオーヤマ「ISHT-5000」評価レビュー
メーカー | 商品名 | 価格 | 目安人数 | 収納数 | 幅x高さx奥行 | 容積 | 消費電力 | 使用水量 | 騒音 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アイリスオーヤマ | ISHT-5000 | 35800 | 1〜3人 | 15 | 42×43.5×44.5cm | 526W |
アイリスオーヤーマの食器洗い機は、1種類のみ。
価格と機能のバランスの取れた食洗機。大きなマイナス要素がないながら、価格が安くコスパが高いのが魅力です。
価格は変動するので、極端に値上がりしてなければ、コスパ重視の人にはオススメです。
タンク式に共通のマイナス点である、給水に関する不満くらいしか低評価な意見は少ないです。
良いポイント
- 本体価格が安く、消費電力も低め
- 上下からの回転式ノズルで、洗浄力は高め
- ローラ付きのかごが手前に出せて、出し入れしやすい
注意ポイント
- 乾燥は送風なので、乾燥力は低い
- ドアが透明でないので、洗浄の様子が見えない
洗浄力は、水圧を公表してませんが、水温は食洗機大手メーカーのパナソニックと同等。回転式ノズルが上下2つ付き(通常は下のみ)で、洗浄力自体は悪くないでしょう。
選べる4つのコースは、水温が違うので食器の種類や汚れの度合いによって、使い分けできます。
運転時間は、最短「39分」、念入り「2時間10分」と、やや長め。運転音は、数値が公表されてないので不明です。
他社にないユニークな点が、カゴが手前に引き出せる点です。ローラーが付いているので、収納がしやすそうです。
ドアが透明ではないので、洗浄の様子を見ることはできません。あくまでデザインの問題ですが。
乾燥機能は、温風でなく送風(冷たい風)なので、乾燥の仕上がりには期待できません。
※Amazonに「乾燥させるには自分で止める」と回答が付いていますが、「お急ぎコース」で乾燥なしが可能
その分、消費電力も他社より低めで、コスパ自体は悪くありません。
販売価格は、2019年11月の販売当初43,780円と決して安くはありませんでした。
こんな方におすすめ
- 工事不要で面倒がいらない食洗機が良い
- 乾燥機能にはそこまで期待してない
- 1人〜2人暮らし
- コスパの高い食洗機が良い
パナソニック「NP-TCM4-W」評価レビュー
食洗機の最大手メーカーパナソニック。
一時期は、小型食洗機はパナソニックしか販売されてなかった時期もありました。
「NP-TCM4」は、パナソニックの最小モデル。
一方、モデルチェンジをして徐々に改善はしてますが、デザイン面など大きな変更はしてないのが特徴です。例えば新興メーカーが透明にして、洗ってるところが見えるようにしたなど。
- 水栓工事が必要
- 本体価格が高い
- 食洗機の最大手メーカー
- 洗浄力は最高レベル
パナソニック「NP-TCB4-W」プチ食洗
洗浄のみ ※乾燥機能は付いていません
乾燥機能なしとありますが、「スピーディーコース」
半額NP-TCM4に比べて価格が半分ほどなのは大きな魅了。
- 価格の安さ
- 乾燥機能なし
- スピーディーコースなし
エスケイジャパン「ジェイム(Jime)SDW-J5L-W」評価レビュー
良いポイント
- 小型で設置しやすい
- デジタル液晶や透明ガラスがおしゃれ
注意ポイント
- 収納12点と少なめ
- 水温未公開で、洗浄力が不明
- 消費電力が高い 950W
業界初タンク式食洗機「ジェイム」
パナソニック1択だった2018年の発売当時には、インパクトの大きい食洗機でした。
オシャレな外見・液晶パネルで、設置が簡単なのは今もかわりません。
ただ、その後各社から小型食洗機が多数改良された商品も登場して、欠点も目立ってきました。
まず、タンク式の中でも、小型で収納数は12点と少ないです(類似品では16点もあり)
その分、小型ならではの、可愛らしさデザインのおしゃれ感があります。
販売サイトによって表記がまちまちで、「3人」と記載のサイトもあります。メーカーでは「1〜3人向け」
実際には、1人向けが最適だと思います。
レビューの中には、「3人家族で、収納数も問題なく使ってる」という意見もあります。
使用する食器の数と、洗う頻度にもよります。
もう1つの欠点が、消費電力950W。他社の2倍〜3倍の数字で、電気代を考えるとマイナス要素です。
さらに、洗浄力も未知数。水圧(計測)は公開企業は少ないものの、水温も公開されていません。ただし、複数のコースがあるので、水温が変化するのは間違いありません。
水が出るブレードは、下部からの1点方式。(類似品では、上下からの360℃噴射もあり)
これは憶測ですが、小型なタンク式、オシャレなデザインに重きをおいたため、洗浄力には力を入れてない印象です。
液晶パネルは複数のボタンがあって、操作しやすいです。(例えばアイリスオーヤマはコース選択で、1つのボタンを何回か押すタイプ)
タンクは、6Lで付属のボトル2Lを3回入れることになります。
これは人によって、「面倒」「そうでもない」と意見が分かれるところ。
加湿器に比べると、食洗機はキッチンに近い位置に設置するので、少しは簡単かもしれません。
購入して1年と少し経過しました。1日2-3回使っていますが、幸い、とくに不具合なく今に至ります。
汚れ落ちはいいと思います。ほとんどスピードモードしか使いませんがきちんと落ちます。自分が洗うよりピカピカで嬉しくなります。食器が重なると汚れが落ちないので、たくさん入れるときは工夫が必要です。
私はたいてい大人1人と子ども3人分の食器を入れてますが、この量なら入り、きれいになります。
水をタンクに入れるのは正直面倒ですが、食器洗いの面倒さに比べたら楽なものです。
大きな食洗機だと量が少ないときに回すのをためらってしまいそうですが、こちらはコンパクトなので食器が少ないときでも罪悪感なく使えます。
賃貸なので食洗機は諦めていましたが、このような商品に出会えてとても嬉しいです。もう食洗機なしの生活には戻れません。
ちょうど買って2ヶ月くらい経ちました。毎日使っていますが全く問題ありません。
水を入れるのも苦にならなくなりました。水の投入口はシリコン製のジャバラの受けを付けていますので、こぼすことなく入れています。カレーなどの塊でも意外とスピーディモードで綺麗になるので、9割以上スピーディモードを使用しています。3人で少し食べると食器が増えるので2回洗う場合もあります。食器の大きさや、数、盛り付けなど工夫すれば効率よく洗えるのではないかと思います。
手前にある箸やスプーンなどを入れるカゴですが、これはあって正解でした。毎回必ず使用します。
箸、スプーン、フォーク、包丁などは全てここへ入れます。
慣れてくると結構横着して食器を詰め込みますが、よほどでない限り全て綺麗に仕上がります。
サッと水で流してから入れるのがコツ。
ざるや大皿など食器の上に積むようにして置き洗ったりもしました。(特に問題なかったです)
ベルソス「食洗機VS-H021」評価レビュー
2020年に登場したベルソスの食洗機「VS-H021」。当メーカーから初めて発売された食器洗い機です。
後発商品だけあって、各社の良いところを取り入れた印象です。価格帯は、工事不要タイプの中ではちょうど真ん中くらい。
メーカー | 商品名 | 価格 | 目安人数 | 収納数 | 幅x高さx奥行 | 容積 | 消費電力 | 使用水量 | 騒音 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベルソス(VERSOS) | VS-H021 | 34,800 | 1〜3人 | 14 | 40.6x46.5x44.3cm | 950W | 4.7L |
VS-H021「GOODポイント」
良いポイント
- 工事不要なタンク式
- かごが2段に分かれてるのが良い
最大の特徴は、小型サイズでは珍しくカゴが2段方式な点。上段には、さいばしや大きめのスプーンなどが入れられます。ただし、下段の皿と干渉する場合もあるので、取り外して使うこともできて融通がききます。下段のかごは、アイリスオーヤマ同様にローラー式で手前に引き出して使えます。
1人・2人の利用なら問題ない収納数だと思います。
乾燥機能は40度の温風。他社の類似品では、乾燥機能が送風なことに比べると良いです。ただし、残念ながら、乾き具合は完璧とはいえないようです。
デザインは、最近流行の透明ガラス+タッチパネル+液晶ディスプレイを採用。他社製に比べて、ややガラス面が少ないのが特徴ですが、デザイン性は悪くないでしょう。
洗浄方式は360度噴射な点も、他社の良いところどりでしょう。
VS-H021「BAD/注意ポイント」
注意ポイント
- コースの組み合わせがやや難点
- 収納は14点とやや少なめ
- 消費電力が高い 950W
タンク式(工事不要タイプ)に共通するマイナス点ですが、食器を洗う前に水を入れる必要があります(ベルソスは付属カップ3杯分)。これを面倒に感じるかは、人によって差が大きいです。
ホームセンターなどで買ったホースを蛇口に付けて、改善を図る人もいます。まずは体験して、あまりにも水入れが面倒であれば、ホース購入を検討してもいいかもしれません。
良い点で2段方式のカゴを利点と書きましたが、皿自体の収納目安は14点と多くはありません。
メーカースペックは「1〜3人用」ですが、3人用途には少し収納不足と感じるかもしれません。
1人 | 問題なし |
---|---|
2人 | 1食分にちょうど良い |
3人 | やや物足りない |
ベルソスの洗浄は、5つのコースを採用。
どれも高温洗浄で、温度に違いはありません。よって、他社にある高温に弱い食器にも使える「ソフト洗浄(低温洗浄)」はありません。
各コースは、水圧の強さによって差を付けてるようです。
乾燥機能は、温風ですが40℃と中途半端なため、評判がよくありません。
乾燥機能に期待せずに、自然乾燥で時間をかけて乾かす方法もあるでしょう。
例えば、「洗浄コース(乾燥なし)」はわずか10分と業界最速な点はいいですが、洗浄力はやはり落ちます。(予め簡単な手洗いなどをすることを前提にした利用法です)
口コミの中には「お急ぎコースで洗浄だけして、乾燥に入る前に停止させる」という手法を使っている人も見かけます(電気代節約・乾燥効果が低いため)。
総合評価「価格的にも少し中途半端か」
ベルソス「VS-H021」は、他社の良いとこどりで、機能面は悪くないですが、あと一歩惜しいところもある製品です。
ただし、2020年時点で欠点のない食器洗い機は存在しないので、1人〜2人用で、十分候補として考えられる食洗機でしょう。
価格は3万円台の中頃。工事不要タイプの食洗機としては、安くも高くもない、真ん中くらいの価格帯。
1人暮らしで収納数も気にせず、とにかく安さ重視なら、エスケイジャパン、アイリスオーヤマという選択肢があります。
スペック面(高温乾燥)で1ランク上を求めるならアイネクスがありますが、価格は1万円ほど違うので悩ましいところ。(アイネクスも完璧とはいえない)
重視するポイントとオススメ食洗機
- 価格と機能のバランス → ベルソス
- 安さ重視 → アイリスオーヤマ
- スペック重視 → アイネクス
シロカ「SS-M151」評価レビュー
- 本体価格は高めだが、消費電力が低くコスパが高い
- タイマー付き
- 4つの洗浄コース
- タンク式と分岐水栓の両方に対応
アイネクス(AINX)「AX-S3W」評価レビュー
小型食洗機では、最高のスペックを誇るアイネクスの「AX-S3W」
2019年設立の新しい企業ですが、母体は富士通系列から生まれた会社のようなので、完全なベンチャー企業ではありません。
後発商品だけあって、従来の食洗機を超えた商品を作る、という気概を感じます。
ただし、会社も食洗機も新しいので、サポート面などは未知な部分はあります。
メーカー | 商品名 | 価格 | 目安人数 | 収納数 | 幅x高さx奥行 | 容積 | 消費電力 | 使用水量 | 騒音 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アイネクス(AINX) | AX-S3W | 43780 | 1〜3人 | 16 | 42.5x45.8x42.8cm | 36L | 310W/420W/480W | 5L(付属カップ1.8L) |
良いポイント
- 業界最高品質の高圧洗浄
- 75℃の温風乾燥
- 16点収納
収納、洗浄、乾燥と食洗機に重要なスペックが軒並み高いです。
洗浄力は、高水圧の2〜4mPaと最高75度の温水。
水圧を公表してるメーカーはほぼありませんが、確かに数値上は最高レベル。パナソニックが試験時の値で3mPaと表記あり。ダブルノイズによる上下からの360℃洗浄は、他社でも標準になりましたが、パナソニックにはありません。
実際の口コミでも、手よりピカピカという口コミを多数見かけます。
乾燥機能も、他社が送風なことがほとんどなのに対して、75℃の温風と最高レベル(他社では40℃の温風でも不満の声が多数)
消費電力も310W〜480Wと少なくエコをうたっています。
ただし、高圧洗浄で温風乾燥と明らかに他社よりも力を使っていそうなのに、消費電力まで圧倒的に少ないのは、正直違和感はあります。
消費電力は、計測方法による部分もありそうなので、話半分に考えておいても良いかもしれません。
食器の収納力も16点とタンク式の小型サイズでは最高レベル。収納エリアが広いというより、収納トレーが2段式で、上段に箸などをおけるスペースがあります。
食洗機によっては、下段にスプーンなどをおける小物入れが付属していて、皿のスペースが減ってしまいます。その点も2段式を採用することで、解消しています。
注意ポイント
- 温水のみの洗浄がない
- ハード面での不満がやや目立つ
- 価格は安くない
洗浄や乾燥では申し分ないのですが、少し惜しい点が、洗浄のみの場合のコース設定。
乾燥機能は、使い方によっては不要で、自然乾燥で問題ない場合もあります。
電気代や稼働音が気になる人にとって、乾燥機能は不要と考える人もいます。
洗浄のみが19分なのに対して、乾燥ありは最短でも89分。
そして、洗浄のみが、なぜか常温なのです。
汚れの度合いによっては常温でも、十分な場合もありますが、少し残念です。
個人的には「高温の洗浄のみ」が欲しいと考えてしまいます。
実際に口コミでも同意見がありました。メーカーによると、乾燥前に停止させる利用法は、問題ないとの回答だったようです。
せっかくの全自動コースが、少し残念です。
ただ、これは他のメーカーでもよくある、かゆいところに手が届かない部分です。
- パネルに傷→シートを剥がせば問題なし
- なぜか発売停止?
新しい企業がゆえのツメの甘さはあるようですが、致命的なレベルだとは感じません。
「本体内が水浸しになっていた」という口コミが多数あり、社内検査によるものだそうです。中古を心配する声もありましたが、そういうわけではないようです。品質に問題がなくても、日本家電の感覚では、完全に拭いてから出荷されることを期待してしまうかもしれません。
最後に価格面。少なくとも2020年4月現在、価格は他社に比べて高いです。
ただ、様々なデメリットを差し引いても、総合的なスペックが素晴らしいと感じます。値段差だけは、個人の判断次第なので、難しいところですが、少し値段がはっても洗浄力や乾燥力の高いものを選びたい人にとっては、間違いなく最有力になります。
サンコー「ラクア」評価レビュー
2020年5月発売の最新食洗機。
食洗機選びのポイント
設置方法「タンク式・水洗式」
タンク式 (工事不要)→ 利用前に自分で水を入れる。加湿器のような使い方
給水ホース式 (工事必要)→ ホースから自動で給水してくれる。洗濯機のような使い方
自動で給水してくれる給水ホース式の方が、普段の負担は圧倒的に減ります。
ただ、水道工事が必要なので、業者に頼むか自分でパーツを購入して、取り付ける必要があります。従来はこのタイプのみでしたが、近年工事不要なタンク式が増えています。
また、どちらにも対応できる2way式もあります。タンクの分スペースを取るので、最初から給水ホースを使うとわかっていれば、給水ホース式を選ぶといいでしょう。
食器の収納力(食器を洗える数)
食器の収納数はもっとも大事なポイントです。
本体サイズが大きくなれば、収納数も多くなります。
といっても、設置場所によって選択の余地がない場合もありますが…。
洗浄力
洗浄力を決めるのは主に3種類。水の勢い、水温、ノズルの種類。
最も大事なポイントですが、実は商品ごとに大きな違いはない印象です。
洗浄時間とコースの種類
なぜか口コミであまり話題に上がらない洗浄時間。かなり大事だと思います。
簡単にすすいでから食洗機を使う場合、スピーディコース、といった使い方もあります。
「スピーディー」「念入り」といった具合です。
時間をかけた方が洗浄力が上がる分、消費電力が上がります。
食洗機の「乾燥機能」
食洗機によって、乾燥機能は以下のような違いがあります。
- 乾燥機能なし
- 送風(冷たい風)
- 温風(40度近く)
- 高温温風(70度近く)
比較的ユーザー満足度の高い洗浄機能に比べて、乾燥機能はあまり高い評価を得られていません。
40度ほどの温風乾燥では、あまり乾燥に期待ができないケースが多いです。
乾燥機能を求めるなら、75度の高温乾燥に対応してる、アイネクスがオススメです。
その分、価格は他製品に比べて高い傾向にあります。
どうしても、価格が容認できないのであれば、乾燥機能は、切り捨てるのも1つの考えです。
自然乾燥で乾かす方法もあります。
例えば、夜に食器を洗って一晩経てば、自然乾燥でも十分に乾かすことができます。
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メーカー
食洗機で圧倒的に有名なのがパナソニックです。
国産メーカーとしての知名度で言えば、他にアイリスオーヤマがあります。
一方、パナソニック一強の時代が続いたせいか、モデルチェンジをしても、大きな変化が見られないというのが気になる点。新しい会社には、パナソニックにはない機能を備えた食洗機もあります。
騒音
利用者にとって気になる音の大きさですが、残念ながら騒音には製品による大きな違いはありません。
口コミ評価の「音が気になった」「気にならなかった」という評価もあくまで個人の感想でしかありません。また、騒音を数値で公開してないメーカーの方が多いです。
稼働時間の短さや、タイマー機能で騒音が苦にならない時間に稼働させる方法もあります。
価格
1人〜3人用で、3万〜5万円台
4人用〜で、6・7万円台〜
本体価格は安くても、消費電力が高くて、結果的にコスパは高くない食洗機もあるので、要注意。
タンク式の方が安く、給水ホース対応式の方が高い傾向にあります。